「事に仕える」こと、「自分を安売りする」こと
仕事は、「事に仕えること」と、ある本に書いてあった。
なるほどと思う。
僕たちは、お金を得るために仕事をするものだと思っているが、
もともとはお金が目的ではなく、その作業に誠心誠意取り組む使命みたいなものらしい。
そう考えると、給料が安いとか、労働がキツイとかの不平、不満がなくなる。
振り返れば、若いころ、僕は不平、不満のかたまりだったような気がする(笑)。
「どうして、自分だけ、体が弱いんだろう」
「どうして、自分だけ不幸なんだろう」
ちょっと、仕事とは関係なかもしれないが、心の底に不平、不満が渦まいていた。
仕事にしても、もし、多少辛かったり、嫌なことがあったとしても、
天や神さまに仕えている、仕事をさせてもらっていると思えば、
不平、不満はなくなるだろう。
たとえば、病気で働けなかった人が健康になり、仕事ができる喜びを感じたら、仕事への不平、不満などないだろう。
その一方で、「自分を安売りするな」という言葉がある。
そんなタイトルの本も出版されている。
これも、分かるような気がする。
僕も若いころは、自分に自信がなかった。
自信がないものだから、仕事への取り組みが半端になり、
結果的に自分を安売りしてしまう。
安売りとは、給料が安いところに勤めるとか、
あえてキツイ仕事を選ぶとかね(笑)。
こんなふうに、いろいろな考え方がある。
でも、どうだろう。
自分の中にしっかりした軸があれば、そのときどきの環境にうまく対処できるんじゃないか。
「事に仕える」ことが今の自分に必要だと自分で判断したら、そうすればいい。
「自分を安売りするな」という声が心の中から聞こえてきたら、
それに従えばいい。
僕ももっと若いうちから、しっかりした軸を作っておけばよかった(笑)。