「心と体」のアンチエイジング

南波龍動が健康と生き方を考える

震災の記憶はだんだん薄れていくけれど

東日本大震災から7年が過ぎた。
いまだに仮設住宅の暮らしを余儀なくされていたり、
心や体の傷を負っている方のことを思うと、心が痛む。


体の傷は治るかもしれないけれど、
心の傷は、そうそう癒えるものではない。


震災が起きたとき、すばやくボランティアでかけつけた多くの方々は、
本当に立派だと思う。
たくさんの徳を積まれたに違いない。


札幌に住む私といえば、自分のことで精いっぱいで、
何もできなかった。
恥ずかしさと、負い目みたいな気持ちが正直ある。


少し余裕ができた3年前、仙台や塩釜、気仙沼の沿岸を走るバスに乗った。


車窓からは、整備された、のどかな街の光景が広がっていた。
それでも、記念碑的にか、津波で破壊された建物がぽつんと残されていて、
観光バスで見学に訪れる人も少なくないようだった。


気仙沼で降り、港に沿って一人でブラブラ歩いていたら、
コンクリートの塀だけが残っている住宅を見かけた。


塀の大きさから、立派な門構えの邸宅だったと予想される。
突然の津波で、家が根こそぎさらわれたに違いない。
そこに住む人も、家財道具も・・・


もう一軒、当時のまま残された小さな家があった。
壊れた窓から見えたのは、泥だらけでメチャメチャになっている室内だった。


震災が起きた当時は、どこもかしこも、そんな悲惨な状態だったのだろう。


震災に遭われた方々の苦しみと悲しみは、
察するに余りある。


生きているだけでも、幸せなんだと思う。

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