限りある命だから楽しむ
人は、今日が何事もなく平穏だと、明日も同じような日だと思う。
これからも平穏な日がつづくと、思い込む。
しかし、地震や津波などの天変地異で、いつ命を落とすかもしれない。
事故や急病で、明日も元気でいられる保証は、どこにもない。
だから、日本では「諸行無常」という言葉があるように、
この世のあらゆるものは変化して、はかないものだということを言い表している。
明日も無事でありますように、と人々は祈る。
古代ローマを代表するポンペイ遺跡の銀杯(銀でできた皿)に、
こんな言葉が書かれていたという。
「明日は不確かなれば、快楽は最高の宝。楽しめよ、生ある限り」
なんと、素晴らしい言葉だろう。
明日はどうなるか分からないから、楽しいことをたくさんしよう。
命あるかぎり、楽しんで生きよう。
僕は、そんなふうに理解した。
大病や事故などで、生きていること自体が尊いことを実感すると、
人生観が変わる。
生きている間は、自分の好きなコトをして、
楽しんでいいんだと、自分を許せるようになる。
人間が好きなことをして楽しむと、
宇宙や天、神もうれしいのかもしれない。
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